ハノイで米朝会談が終了してから、金正恩がプーチン大統領と会談するのでは?との憶測が広がっているようです。
北朝鮮の高官が次々にロシアを訪問し、訪露の日程やスケジュールを調整している可能性が高いとのこと。
金正恩とプーチンが会談か

ロシアはもともとWFP(国連世界食糧計画)を通じて大量の穀物を支援しています。
また、実際には軍事的な支援も行っており、核開発や武器などの資金も流れているはずです。トランプ大統領との会談で経済制裁解除を突っぱねられた北朝鮮としては、ロシアと会談して関係を築いておきたいところでしょうか。
金正恩が訪露する理由は
最近の北朝鮮、また軍拡をアピールして米国を威嚇し始めましたね。メディアもこのままでは再び核開発へ走ると警笛を鳴らしています。
もしプーチンさんと会談するとすれば、プーチン大統領が北朝鮮を訪れることはないと思います。例え何かの外交行事の『ついで』だったとしても。
そうするとロシアが北朝鮮を助けようとしている、みたいな印象を全世界へ向けて発信してしまうので、そこは逆で『金正恩が助けを求めに来た』みたいな感じじゃないと…なんせプライド高き男ですからねプーチン氏は。
では、金正恩が訪露する理由は何でしょうか?
ロシアからの支援に期待
単純に支援してほしいという理由も。北朝鮮は強烈な国連からの経済制裁と洪水などの影響で深刻な食糧不足に陥っています。
北の建国には旧ソ連が関わっているという歴史もありますし、プーチン側もアメリカへの軍事対策として北朝鮮を利用している部分がありますからね。
また、今後もミサイルや核開発を維持していくのであれば、やはりロシアの後ろ盾は必要不可欠となるはず。だって、中国は今たいへんですからね…
落ち込んだ中国経済
そもそも中国政府が発表するGDPや成長率は嘘で、不動産バブル崩壊などにより現在の中国経済は相当なダメージを負っています。
北朝鮮の『ケツ持ち』として様々な支援も行ってきましたが、その影響力が弱まり(逆に習近平は制裁を強めている)、今後は流れが変化していく事も考えられます。
中国主導で進んでいた北朝鮮情勢が、ロシアがキーマンとなって進むかもしれません。
目的はアメリカの揺さぶり?
とはいえ一番の目的は、アメリカへの揺さぶりだと思います。
金正恩が望んでいるのは、「よ~しこのまま核を作りまくって他国を脅かしてやるぜ!北朝鮮の領土も広げてやる!」ではなく、「アメリカさん攻めてこないで~」です。
個人的には、米朝会談で非核化が決まったとしても核放棄は実現しないと思います。ジョンウン氏は核を持ち続け、絶対に手放さないでしょう。
しかしそれは、核でも持たないと米国により独裁者は潰されるという明らかな歴史があるからです。暗殺も然り、CIAによる民主化革命もまた然りです。
金委員長としては2019年中にも訪露を実現させ、プーチン大統領と会談することでアメリカを揺さぶり、トランプ大統領の強硬姿勢を崩す狙いがあるはず。
2019年、新たな動きに注目ですね。